もうり農園

2013年2月の野菜便り



【2013.2.5】

立春を過ぎました。最近はすこしずつ日中の日差しに暖かさを感じて冬の終わりの気配を感じます。それにしても今年は雪が多いですね。このお便りを作成している段階(2/4月)では水曜日に雪の予報となっています。くれぐれもお気を付け下さい。もうり農園では雪に備え、ハウスが潰れないように竹で支えました。これだけで随分と違うようです。
もうり農園の畑も今が一番さみしい時期でしょうか。本格的な植え付けが始まる前で、がらんとなった部分があちこちに目立ちます。それでも、もうり農園の畑の周辺はやまといもや落花生の単作農家さんの畑が多くこの時期何も栽培されていないので、広い茶色の中にポツンとここだけ緑のかたまりがあります。ちょっと遅めに播いた麦もようやく芽が出てきました。もう少ししたら、そんな畑もたくさんの緑でいっぱいになります。

【2013.2.12】

日中は随分と暖かく感じることが多くなりましたが朝晩はまだまだ寒いです。これからはスギ花粉も飛び始めるようで、みなさんも体調にはくれぐれもお気を付けください。
左の写真は干し始めた切り干し大根です。古くなった建具にホームセンターで買ってきた網戸の網を張って干し網を作りました。その上に「切り干し突き」と呼ばれる器具を使って細切りにした大根を並べています。それを天日で乾燥させています。実際にはお日様で乾かすというよりも乾いた風で乾かしている感じがします。1週間から10日ほど干すと10分の1くらいまで小さくなって完成です。干しあがった大根はそのまま食べると少し甘みを感じます。おやつ代わりにそのまま食べるのが好きです。また煮物もおいしいですが、天ぷらがオススメ!まもなく野菜セットでお届けする予定です。

【2013.2.19】

なかなか暖かくなりません。今年は雨も多いような気がします。暦の上でも「雨水(うすい)」を過ぎて春に向かっています。もうじき春一番も吹くと思います。待ち遠しいですが、それはそれで畑にあるビニールトンネルが飛ばされないかとひやひやします。
「ぼかし肥」を作りました。作付け前に畑に投入する堆肥はゆっくりと作物に作用していきます。それに対して比較的に即効性のある肥料がぼかし肥です。材料は米ぬか・魚粉、鶏糞などの有機質のものを使います。夏に作ると臭いと虫がすごいのでこの時期に作ります。混ぜ合わせると数日で発酵が始まり温度がどんどん上がっていく、、、はずです。朝方には湯気が立つくらいで、発酵が始まると毎日のようにスコップで切返して発酵をさらに促します。2週間ほどすると温度が下がって出来上がり。なすやピーマン、キュウリなどの果菜類が生育の後半になっても疲れないように追肥として施して、もうひと頑張りしてもらうのです。

【2013.2.26】

やっと今週で寒さの底を抜け出る様子です。2月のこの時期に「今季最大級の寒波」などという単語を耳にするとは思ってもいませんでした。それでも畑の上では確実に春が近づいています。
畑で冬越しさせていた葉物に少しずつですが蕾が見え始めてきました。植物は気温だけでなく日の長さも感じて春の訪れを知ります。これからは暖かさも加わってどんどん蕾が大きくなっていくことでしょう。これは「とう立ち」という現象で、このとう立ちしたものを「菜花」としてお届けできる楽しみもありますが、まだまだ葉物でお届けしたかった野菜も次から次へとお構いなしにとう立ってしまうので、それはそれで怖い現象でもあります。
先週の野菜便りで紹介した「ぼかし肥」も順調に発酵が始まり甘い発酵臭が漂っています。温度も50度近くまで上がり、手を差し込むと砂風呂のような暖かさでとても気持ちがいいです。。

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